モンテッソーリ で子育て支援 手作りのモンテッソーリ教育 おうちでできるモンテッソーリ教育

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第43回モンテッソーリ大会(徳島)

2010年7月28日(水)~30日(金)徳島県にて開催された大会は、大会テーマ「子どもが探しているものを求めよう」にもとづき、全国から400名以上のモンテッソーリ教育に携わる先生方が参加し、盛況のうちに終了いたしました。大会2日目には、相良敦子先生の「モンテッソーリ教育を受けた子どもたち」の講演があり、今回は、私も他のお二人の先生方とともに、発表させていただきました。
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相良先生のお話 私の発表 質疑応答

大森先生はご自身の次女の方との体験を通して、モンテッソーリ教育に見た乗り越える力を、
生島先生はお二人の子育てを通して、思春期の子どもに見る平和を生きる姿を、
そして私は①「心の中に鬼がいる」と言った長女(相良敦子先生の『幼児期には2度チャンスがある』をお読みください)の現在の姿に見られるモンテッソーリ教育の影響 ②母子のための勉強会「てんしのおうち」で育った子どもが中高生になって語った内容に見るモンテッソーリ教育の特徴とその母たちの語り ③IT勉強会でモンテッソーリ教育を学んだ母たちが見る小学生の姿の中にあるモンテッソーリ教育の捉え方 について、それぞれ発表させていただきました。

講演後ロビーにて
講演会終了後のロビーにて左から
生島恵先生(東京 てんし子どもの家主宰)
大森久美子先生(滋賀 草津カトリック幼稚園園長)
相良敦子先生(広島 エリザベト音楽大学教授)
私(東京 エンジェルズハウス研究所)

とても素敵な講演会になりました。ご一緒させていただいた先生方、四国支部のみなさま、本当にありがとうございました。

第44回モンテッソーリ大会(札幌)

8月6日(土)~8日(月)
北海道札幌市藤女子大学において、日本モンテッソーリ協会(学会)第44回全国大会が開催されました。大会テーマは
「大自然からの恵みと愛のまなざしを」ということで、全国から大勢のモンテッソーリ教育に携わる人々が集い、暑さに負けない熱い3日間を過ごしました。
たくさんの貴重な講演、発表がありましたが、その中からいくつかをピックアップしてお伝えいたします。

基調講演 「子どもが育つ道筋に寄りそう ~喜びと悲しみを分かち合い 人を信じて、自分を信じて~」

児童精神科医として、多くの子どもたちの問題に直面し、保育者や若いお母様方と接してこられた佐々木正美先生。ご講演では、多くの先人の研究や素敵な言葉をご紹介いただきました。
「人間存在の意味や、生きる価値は人間関係の中にある。」サリバン
「母親がわが子と一緒にいることを、幸福に感じていれば、その子は母親と一緒にいることが幸福である。」エリクソン
「母親の愛情に満たされると、幼子は母親との関係に安全感を抱く。(中略)母親との安全感が母子分離の原点である。」ウィニコット
「コミュニケーションとは『愛の交換』である。」フロム
「幼少期の発達段階にある脳は、よい経験からも悪い経験からももっとも影響を受けやすい。」ペリー
そして人間関係の基本、親が子から目や心を離さずに見守ることの重要性を繰り返しお話下さいました。そこがしっかりできていないと思春期に人格のゆがみがひどくなり、ひきこもり、ニートなどの社会問題ににつながってしまうということでした。先生の著書『子どもへのまなざし』シリーズには子育てのヒントがたくさんあります。

特別講演 「私とモンテッソーリ教育との出会いを語る」

日本のモンテッソーリ界を40年以上にわたって牽引してこられた4人の先生方がご自身の原点とご経験をお話下さいました。 [#df01e9c6]
 赤羽惠子先生 日本人として初めてモンテッソーリ教師の資格をお取りになり、戦後の日本にモンテッソーリ教育を持ちかえって広めて下さった先生です。思春期に終戦を迎え、これまでの生き方や教育のすべてが否定されたことから、どう生きるか?を考え、ウィーンに留学したことがきっかけでした。「2度と戦争をしないような人格を作りたい」という想いは、ドイツで見たモンテッソーリの子どもの家の様子(先生がいてもいなくても子どもたちが自ら動いている)と重なり、コースで学び資格を取得。帰国後は日本で初めてのモンテッソーリ教育施設「うめだ子どもの家」を開かれたり、上智のモンテッソーリ教員養成コース設立にも尽力。現在も「京都深草こどもの家」の園長として、子どもたちと素敵な日々を過ごされていらっしゃいます。また、京都モンテッソーリ教師養成コースも主宰され、後進の指導にもあたっていらっしゃいます。
 松本静子先生 ごく最近、2人目の日本人トレーナーが誕生しましたが、それまでの数十年間は、日本人として唯一、3歳~6歳の国際モンテッソーリ教師を養成できるトレーナーの資格をお持ちになり、2000人以上の国際モンテッソーリ教師を育てていらした先生です。私も育てていただいた一人です。モンテッソーリの祖国イタリアで、モンテッソーリ自身に見出されて活躍されたパオリーニ先生の下で、学べたことが大きかったと話されました。その洗練された物腰、服装、環境設定などすべては、パオリーニ先生から静子先生へと伝承されたのです。静子先生はさらにイタリアで学びを重ね、0歳から3歳、6歳から12歳のディプロマも取得。イタリアで出会ったモンテッソーリ教育を受けた子どもの姿から、戦後の混乱した日本には、自分で自分を発達させていくという、この教育がどうしても必要という熱意を持って帰国。現場でも多くの経験を積まれるとともに、モンテッソーリ教師を養成するという大切な使命を果たされてこられました。今も東京国際モンテッソーリ教師トレーニングセンターの所長として、多くの学生を直接指導していらっしゃいます。
 下條裕紀媛先生 広島という平和ともっとも深いかかわりのある地で、信望愛学園モンテッソーリ教師養成コースを開いていらっしゃる先生です。戦争を通して、人間の命、生死などを考えるようになり、シスターとして幼稚園に派遣されたことが幼児教育と向き合うきっかけでした。教育の在り方に疑問を感じていた頃、モンテッソーリ教育の記事に出会い、「うめだ子どもの家」を見学。さらに初めて静子先生の線上歩行を見て、幼稚園にモンテッソーリ教育を導入することを決意。当初は指導者も教具もない中で、子どもから学びならが人間形成を大切に「生きることを手伝う」日々でした。今は、広島にも多くのモンテッソーリ園があり、「戦争は人間の仕業です」という故教皇ヨハネ・パウロⅡ世の言葉をかみしめながら、モンテッソーリの平和教育の必要性を発信し続けていらっしゃいます。
 相良敦子先生 普通の母親にもモンテッソーリ教育を知らせたいと、「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」「お母さんの『敏感期』」など多くの著書を通してモンテッソーリ教育の普遍性を伝えて下さり、私とモンテッソーリ教育とを出会わせて下さった先生です。相良先生は講演のサブタイトルを「『正常化』現象」とされ、冒頭では3月11日の東日本大震災の惨憺たる状況下で現れた人間の美しさや尊さから、正常化した子どもの姿を思い出されたとおっしゃいました。相良先生とモンテッソーリ教育との出会いは、大学時代から抱えていたルソーの問題を解決すべくフランスに留学していた頃。ドイツでモンテッソーリ教育を学んだ赤羽先生と出会い、モンテッソーリのフランス語の著書を翻訳してほしいと頼まれ、訳す中で強者である大人が弱者である子どもの生命のエネルギーを屈折させていることを知りました。パリのモンテッソーリ園を見学し、文献を研究してモンテッソーリ教育への理解を深めました。帰国後は大学の研究室でモンテッソーリ教育についての論文を書き、九州の先生方とモンテッソーリの勉強会を重ねました。その後、日本に広くモンテッソーリ教育を普及させるための通信コースの設立にも携わり、多くの著書を出版して、わかりやすく解説して下さいました。相良先生は、常に自然のプログラムに添った援助によって、子どもが正常化していく道筋を示され、正しい子どもの見方、援け方を語り続けるために、日本中を講演してまわっていらっしゃいます。

第45回モンテッソーリ大会(名古屋)

2012年8月3日(金)~5日(日)
愛知県名古屋市サンプラザシーズンズにおいて、日本モンテッソーリ協会(学会)第45回全国大会が開催されました。大会テーマは
「生活に根ざし、生活を変えるモンテッソーリ教育の探求」で、全国各地より多数のモンテッソーリアンが集結し、暑い夏にも負けない熱い交流が行われました。

基調講演

『世界一の子ども教育 モンテッソーリ 12歳までに脳を賢く優しく育てる方法』の著者でいらっしゃる福岡教育大学教授 永江誠司先生が「脳科学から見えるモンテッソーリ教育の意義」というタイトルで基調講演をして下さいました。
冒頭でモンテッソーリ教育は現代の脳科学から見ても非常に興味深いとおっしゃいました。その後、脳の重量という物的な観点からも、神経細胞という脳の質的な発達から見ても、乳幼児期の脳の成長が急激であり、その重要性を専門的な数値を挙げて教えて下さいました。またモンテッソーリ教育の5分野は、ガードナーの多重知能理論(独立した複数の知能が存在し、脳内にはそれぞれ対応する機能領域がある)にみごとにあてはまっているものであること、モンテッソーリの敏感期はまさに脳の敏感期であること、を脳科学の知見から裏付けて下さり、その場にいたモンテッソーリアンたちはみな、モンテッソーリ教育の正しさを改めて認識し、おおいに勇気づけられました。

特別講演と研究発表

大会初の試みとして、会場とアメリカをスカイプでつなぎ、ジュディ・オライオン先生がアメリカにいらっしゃりながら特別講演をなさる、というものがありました。「生活に根ざし、生活を変えるモンテッソーリ教育の探求」という大会テーマそのもので、0歳からはもちろん、日本ではまだあまり知られていない12歳から18歳のモンテッソーリ教育についてもお話下さいました。
また、さまざまな研究発表の中には、「幼児期におけるファンタジーの意味 心理学の観点からの考察を踏まえて」(発表者はIT勉強会会員で立命館大学准教授)「コスミック教育の実践 創造のおはなしを通して」(ノートルダム清心女子大学付属幼稚園)「モンテッソーリ教育に基づく音楽療法 その理念と手法」(みこころ子どもの家)など、多くの興味深いテーマがありました。
最終日の相良先生の市民公開講座には、たくさんのお母様方が参加され、広い会場が満員となりました。「子育てが楽しくなる子どもの見方、援け方」というテーマで、壇上には名古屋在住のお母様方が相良先生とともに上がられ、子育ての体験談を話されました。名古屋在住ではない私も、特別にお話する機会をいただき、『幼児期には2度チャンスがある』に掲載されているレポート、相良敦子先生と私を深く結びつけてくれたきっかけとなったエピソードを初めて自ら語らせていただきました。

第46回モンテッソーリ全国大会(宮崎)

2013年7月30日(火)~8月1日(木)宮崎フェニックス・シーガイアにおいて日本モンテッソーリ協会(学会)第46回全国大会が開催されました。大会テーマは「新しい子ども 新しい教師 新しい教育」で、全国各地から500名を超えるモンテッソーリアンが集い、新しいモンテッソーリ教育の方向性を求めて熱心な発表、交流が行われました。

基調講演

名古屋にある南山学園男女中学高校4つの学校の校長先生で、カトリックの神父様でもいらっしゃる西経一先生による基調講演は、「日々新たに成長する」というタイトルで、冒頭からとても神父様とは思えないほどユーモアたっぷり、ジョークを交えながらお話下さいました。会場は笑いが絶えないという珍しい基調講演でしたが、挨拶のお話から双方向のやりとりが人間には必要不可欠であること、生まれた赤ちゃんは「よしよし、いい子」と無条件で愛されることや天国は自動ドアで誰でも無条件で入れることから、まるごとあるがままに受け止めることの大切さといった本質について、しっかりと教えて下さいました。また、ご自身が小学生のときにお母様を亡くされたことに由来するエピソードでは、一転、涙に包まれた会場でしたが、人間が人間を教育するということの意味、目に見えないものや背景を読み取る力の重要性などを、改めて痛感させらせました。本当に素晴らしい基調講演をありがとうございました。

研究発表と市民講座

私も8年ぶりに研究発表を行いました。タイトルは「モンテッソーリ教育を学んだ親たち~情報化社会における新たな試み~」とし、相良敦子先生にご司会をいただきました。相良先生のご司会 発表中 終了後相良先生と

今回の発表では、モンテッソーリIT勉強会が始まってから丸10年を迎え、その間にいただいたレポートが1万通を超えたことから、それらのデータをもとに、相良敦子先生のご著書『モンテッソーリ教育を受けた子どもたち~幼児期の経験と脳~』のいわば親版として、親たちがモンテッソーリ教育を学び、子どもの良き援助者となる道を考察しました。学ぶ前とあとで大きく変わった姿を抽出し、なぜこのように変わったのかを、子どもが変わる正常化の4段階と比較し検証。学ぶ中で親たちがつかみ取ったモンテッソーリの普遍的な理念を「子どもが主体」「人格の形成」「平和教育」とし、モンテッソーリ園に通うにせよ、通えないにせよ、親たちが子どもの正しい援助になるためには、継続的な学びと双方向のやりとり、そして自ら変わるための気づきが必要とお伝えしました。またモンテッソーリ教育の認知度調査の結果と、IT勉強会の卒業生たちがそれぞれの立場でモンテッソーリ教育の普及に頑張って下さっていることから、今後の情報化社会においては、もっとさまざまな方法でモンテッソーリ教育の素晴らしさを伝えていく必要性を訴えました。私もモンテッソーリ教育を学んだ親の一人として、今後も一人でも多くの方にこの教育の素晴らしさをお伝えし、一人でも多くの子どもたちがモンテッソーリ教育の恩恵を受けられるよう、頑張っていきたいと思います。相良先生、ご参加下さったみなさま、認知度調査にご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました。認知度調査の詳細は、下記からご覧いただけます。

また、さまざまな研究発表の中には、「幼児期におけるファンタジーの意味② 遊びに焦点を当てて」(発表者はIT勉強会会員で立命館大学准教授)「21世紀型モンテッソーリ教育の展開」(松浦学園子どもの家)「モンテッソーリ教育に基づく音楽療法 第2報 ~観察 感覚 提示 の3点より~」(みこころ子どもの家)など、多くの興味深いテーマがありました。
最終日の相良先生の市民公開講座には、たくさんのお母様方が参加され、広い会場が満員となりました。「今を深く生きるモンテッソーリ教育~将来が楽しみ!~」というテーマで、今回はモンテッソーリ教育を受けた本人が語るという初めての講座でした。モンテッソーリ園に通ったお子さんが大学3年生となり、自ら作成した「モンテッソーリがあったから僕がある」というタイトルのDVDと発表がありました。そのご両親も壇上に上がられ、男の子にこそモンテッソーリをと力説していらっしゃいました。さらに徳島の大会でご一緒させていただいた生島恵先生(てんし子どもの家)も、大学生になったお子さんたちが幼児期に知性を働かせていた様子と、それが大きくなった今も活かされていることをお話して下さいました。相良先生はこれらを受けて、多くの親は将来こうあってほしい、ああなってほしい、と「今」を見ることをしていない、大切な幼児期には今に集中することが重要であり、今を見るからこそ、将来が本当に楽しみになる、ことを教えて下さいました(写真はいずれもクリックすると大きくなります)。
市民講座相良先生 市民講座生島先生

第47回モンテッソーリ全国大会(横浜)

2014年8月6日(水)~8月8日(金)横浜みなとみらい国際会議センター(ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテル1F)において日本モンテッソーリ協会(学会)第47回全国大会が開催されました。大会テーマは「子ども一人ひとりのおもいを受けとめる」で、全国各地から大勢のモンテッソーリアンが集い、どうやって子どものおもいを受けとめるのか、その方法を求めて熱心な発表、交流が行われました。
パンフレットは以下のボタンからダウンロードできます。

基調講演

ご専門が「赤ちゃん学」という東京大学大学院教授の関一夫先生の基調講演は、ご著書のタイトルにもある「赤ちゃんの不思議」というものでした。本ではすでに読んでいた実験も多くありましたが、やはり実際の映像を見せていただけたことで、赤ちゃんの学習能力の素晴らしさを実感できました。まだ歩くのもおぼつかない子どもが、荷物で手がふさがっている大人状況を理解し、懸命にドアを開けてあげる映像では心の発達は大人が思う以上に早いことを教えられました。また、ステッカータスクと呼ばれる実験(自分の頭に貼られたステッカーを映像を見て剥がせるか否か)では、僅か2秒の映像の遅延(ずれ)が、自己認識を妨げていることが証明され、子どもにとって今、この瞬間というものが大切であることが、よくわかりました。まだまだ研究途上で実証されていないことも多いようですが、赤ちゃんだから、子どもだから、といい加減にしてよいことはひとつもない、ということを改めて確認できました。貴重な実験映像をありがとうございました。

研究発表とシンポジウム

さまざまな研究発表も興味深いテーマがたくさんありました。以前、徳島の大会でご一緒させていただいた大森久美子先生(草津カトリック幼稚園)の「自己主張と自己抑制を調整する精神を養う随意筋肉運動」や3年連続で発表された小島薫先生(みこころ子どもの家)の「モンテッソーリ教育の『運動』と『自己訂正』の意義」など、モンテッソーリが自分の教育の新しさとして着目した「運動」についての発表は特に素晴らしいものでした。また日本ではまだまだ実践されているところが少ない文化の宇宙について(ゆりかご幼稚園)、児童期の言語と数(ひまわり子どもの家)など、幼児期の終わりから児童期への取り組みも紹介されました。

宇宙の発表 シンポジウム
最終日のシンポジウムでは、ヴィタリ・ドメニコ神父様(カトリック幟町教会主任司祭)、相良敦子先生(長崎純心大学大学院教授)、早田由美子先生(夙川学院短期大学教授)、そして大会実行委員長でもいらした松川和照先生(社会福祉法人イクソス会理事長)がシンポジストとして登壇され、それぞれのお立場から考えられた大会テーマに沿ったお話がありました。中でも相良敦子先生は、日本語の「おもい」とは他の言語では訳すことができない豊かな言葉であることを皮切りに、モンテッソーリの中にあった「おもい」とは何かについて、当時大きな問題であった「信仰」と「理性」は矛盾するものではないという難解な内容を聖書を元にわかりやすく解説して下さいました。そして私たちがすべきことは、子どもの奥底にある尊さを理性でわかろうとすることではなく、それは宇宙の根源にある真理であると捉え、必ず現れる「新しい子ども」を信じ、常に肯定的に子どもにかかわることが大切と発言されました。そして、それこそがモンテッソーリの「おもい」であって、子どもたちの「おもいを受けとめる」ことになると、改めて教えていただき、今回のテーマが明確となり、感動のうちに閉幕しました。
前之園会長挨拶 神奈川支部のみなさま
さすがは横浜という美しく洗練された会場と担当して下さった神奈川支部のみなさまのお力によって、大変素晴らしい大会だったと思います。場所柄、IT勉強会の卒業生、会員のみなさまの積極的なご参加もあり、とても有意義でした。
  

第48回モンテッソーリ全国大会(奈良)

2015年7月30日(木)~8月1日(土)奈良(ホテル日航奈良)において日本モンテッソーリ協会(学会)第48回全国大会が開催されました。大会テーマは「未来への責任」でした。
パンフレットは以下のボタンからダウンロードできます。

基調講演

ご専門は「生命誌」というJT生命誌研究館館長の中村桂子先生の基調講演のタイトルは「子どもの生きる力を信じて」というものでした。長い間生きものと向き合っていらした、という中村先生の、「私たち人間も生きものであり、自然の一部である」という捉え方は、モンテッソーリが文化教育の中の、「生命の歴史」という内容で子どもたちに伝えようとしていたことと、ぴったり一致しています。38億年の生命の歴史は、たったひとつの細胞から始まり、現在、地球上に生息する多様な生きものへと命を繋いできたのです。先生が子どもたちのためにお書きになった「いのちのひろがり」という絵本(月刊 たくさんのふしぎ 2015年4月号)は、文化の敏感期の子どもたちが読んで理解するのに最適で、大会会場でも売り切れでした(会員のみなさまへの特別頒布も完売いたしました。)。大阪にあるJT生命誌研究館もぜひ訪れたいものです。貴重なお話をありがとうございました。
基調講演 シンポジウムコーディネーター シンポジスト

シンポジウム

最終日にあることも多いシンポジウムが、今年は初日にあり、しかもそれぞれが基調講演の内容とリンクしたお話となり、意義深いシンポジウムでした。シンポジストは、冨坂洋子先生(国分幼稚園)、根岸美奈子先生(深草こどもの家)、深津高子先生(AMI友の会NIPPON)、福原史子先生(ノートルダム清心女子大学)、司会コーディネーターは相良敦子先生(長崎純心大学大学院教授)でした。子どもたちが自然と触れ合う様子や生き物の死を体験する様子など、それぞれに現場の実践風景をたくさん紹介下さいましたが、中でも深津先生の「ピースボート子どもの家」の映像や、福原先生の「世界大会におけるプレゼンテーション」の写真は、グローバル化が感じられるものでした。

講座と研究発表

今年から講座を担当される先生方も、日本で初めての0歳から3歳のモンテッソーリトレーナーのトレーニング中でいらっしゃる大原青子先生(エミール保育園)や、昨年、ルーメル賞を受賞された森愛先生(スタジオ・ミルテ)など、フレッシュな顔ぶれとなりました。多くの講座や研究発表が並行した時間帯にあって、限られたものしか聴けないのが残念なほどでした。さまざまな研究発表も興味深いテーマがたくさんありました。今年は親友の生島恵先生(モンテッソーリてんしこどものいえ)の研究発表「自立へと・・・辿った歩み~母親の視点から確認したこと~」の司会をさせていただきました。生島先生の子育ての経緯を拝聴して涙ぐむお母様方もいらっしゃいました。また、4年連続で発表された小島薫先生(みこころ子どもの家)の「音楽療法におけるモンテッソーリ感覚教育から学ぶアプローチ」では、発達がゆっくりな子どもたちへのきめ細やかな実践方法の具体的な紹介がありました。

特別講座と市民公開講座

最終日は、日本モンテッソーリ協会(学会)会長の前之園幸一郎先生の特別講演「日本におけるモンテッソーリ教育の歴史」と相良敦子先生(長崎純心大学大学院教授)の市民公開講座「子どもと親が自立するモンテッソーリ教育」が、なら100年会館でありました。
相良先生は、大勢のお母様方、お父様方で満員の会場で、モンテッソーリ教育を知っているのと知らないのとでは大違い、というところから多くの事例を挙げてお話下さいました。前日、研究発表をされた生島恵先生も登壇され、子どもの歩みを信じて待つこと、敏感期や秩序感を大切にして応援すること、などを御自身の子育ての実践をお話下さり、私たち大人にとっての「未来への責任」という今回の大会テーマが明確となり、感動のうちに閉幕しました。
市民講座 相良先生と生島先生
古都奈良にふさわしく、落ち着いた雰囲気があり、担当して下さった近畿支部のみなさまのお心遣いにより、大変素晴らしい大会だったと思います。IT勉強会の卒業生、会員のみなさまの積極的なご参加もあり、とても楽しい大会でもありました。

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