モンテッソーリ で子育て支援 手作りのモンテッソーリ教育 おうちでできるモンテッソーリ教育

レポート04年2月

「てんしのおうち」お母様方のレポート 2月号

 「てんしのおうち」に通っていらしたお母様方の貴重なレポートを過去10年間の中から抜粋しています。(一部は相良敦子先生の「お母さんの発見」にも掲載されています。

 今月は、さまざまな悩み、問題点についてのレポートと、それに対する回答をご紹介します。

Q:きょうだいがいる場合の家庭でのお仕事、提示はどのようにすればよいのかが悩みます。例えば赤ちゃんが邪魔をする場合でも、とにかくお仕事をする環境は整えてあげるようにというようなお話があったように記憶していますが、実際に下の子が邪魔をしてしまうような、それによってお仕事が、お仕事でなくなってしまうような事態に陥ったときは、中止するべきでしょうか。
A:きょうだいの件は、多くの方が悩んでいらっしゃいます。年齢差がある場合、上のお子さんはもうかなり複雑なことができ、きちんとそれをやりたい年齢なのに、下のお子さんは、まだ聞き分けるという年齢ではなく、かつ上の子と同じでないと納得しないことが多いのです。お仕事によっては、同じものでもやり方によって、かなり幅広い年齢で取り組むことができます。たとえば、「縫い刺し」というお仕事では、年長児は自分で糸の長さをはかり、針に通して玉止めをするというところから始めますが、そこまでできた状態からなら2歳児でもできます。「のり貼り」でも年長児は、32枚の三角形を貼りますが、2歳児ならたった1枚の円を貼るお仕事ができます。このように、一見同じお仕事を年齢に応じた内容で準備してあげるのもひと工夫です。また、モンテッソーリ園ならではの縦割りの原理を家庭内でも生かして、上の子が下の子に提示をしたり、教えたりということも良い取り組みです。意外と子どもほうが提示が上手だったり、親のいうことは聞かないのに、おにいちゃんのいうことはよく聞くといった報告もあります。それもうまくいかずにお仕事がお仕事でなくなってしまうような場合には、やはり中止せざるを得ないと思います。あとは休日や時間的なずれを利用したり、ご主人、祖父母、ご近所の方の協力を得て、どちらか一人の相手をしてもらっている間に、もう一人とふだんできないお仕事に取り組むなどの工夫が必要でしょう。

Q:再提示をしようとすると「わかってる!」「やだ」「できるからいい」というような言葉が返ってくることが多くどうしたものか・・・と思います。それと関連して、できることが増えてきた分、期待や欲求(「これはもう自分でできること」「もっとさせよう」「今日の分のお仕事はちゃんと続けなくっちゃ」など)も多くなり、その結果として小言や子どもの仕事となっていることには知らんぷりをすることが多くなってしまいます。(だから再提示をしようとしてもそういう言葉が返ってくるのかなあと思います)そのせいか、日頃の態度もどうも荒々しく、気に入らないことがあると壁に物をぶつけたり、私のことを蹴ったりたたいたりという感じです。こういうときはどんな風にお仕事を続けていったらよいでしょうか?
A:再提示はお子さんによっては、おっしゃるような状況になってしまい、難しいことがあります。そうしたお子さんには、それだけに、最初の印象が大切であり、最初の提示がどれだけ大切かを、教師や親、提示をする側は心得なければなりません。たとえば、豆をピンセットであけ移すような場合、いきなりあけ移しをみせる前に、ピンセットの持ち方だけをゆっくりと見せ、特に3本指を意識した提示をし、何度か3本指で閉じたり、開いたりをしてみせるようにしてから、あけ移しの提示に移るようにします。また否定のことばがかえってきたときには、尊重してあげ、「じゃあ、今度の時には、お母さんにもう1回やらせてね。」などと言っておくといいでしょう。モンテッソーリ教育がうまく回転しだすと、今度はお母様の方が、どうしても過度な期待をするようになってしまいがちですが、ここは初心に戻って、「こんなにできた!」と感激しましょう。また常に誘いかけや適切な言葉がけは必要です。心の中の鬼を追い出すのは、自分自身でしかなく、それはお仕事によってしかできません。何に興味があるのか、心に響くようなお仕事は何か、お子さんをよく観察していろいろと準備してみましょう。

Q:モンテッソーリ園には通いたくても通えないので、自宅でモンテッソーリ教育を取り入れる場合、家にいるすべての時間を、強制することなくうまく活用できそうな気がするのですが、それで、十分な効果があるのでしょうか?ほとんど午前中しか通っていないはずのモンテ園の子供たちが皆落ち着いているのはもちろん家庭の問題も大きいと思いますが、やはり園の効果が大きいと思いますので、そういう園に通わなくても、同等の効果が上げられるのか心配です。
A:教具やお友達、教師などの点で、園と全く同等の効果があげられるかというと、そうはいかないとは思います。ただ、園には通っているけれど親御さんにモンテッソーリへの理解がないためにおうちで全く取り組みがないのと、園には通えないけれど、親御さんがモンテッソーリ教育をきちんと理解し、おうちで取り組みをすることを比べると、後者のほうが、成果はあがるでしょう。園でも家でもきちんとモンテッソーリ教育がなされている、これが1番で、御覧になったモンテ園のお子さんたちはそうしたお子さんなのでしょう。お一人お一人いろいろな場合がありますので、単純にこういう根拠から、短時間しか園にいない子供たちより、自宅で長時間取り組んでいる方がトータルとして効果的であると断定はできませんが、ご家庭での取り組み次第で、十分な効果があることは、多くの子どもたちが過去10年間に証明してくれています。

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