モンテッソーリ で子育て支援 手作りのモンテッソーリ教育 おうちでできるモンテッソーリ教育

コラム相良先生第8回

第8回 データが語るモンテッソーリ教育の成果

 先日、あるお母さんたちの勉強会で、前頭連合野に障害が起こると、次のようなことが現れる、①一人で判断できない ②怒りのコントロールができない ③プランを立てることが難しい ④順を追って考えることができない ⑤意欲がない ⑥すぐ忘れる ⑦責任感がない ⑧思考内容が秩序立っておらず、断片的な推量しかできない ⑨周囲に対して適応性がない、などの態度が出てくるという話が出た時のことです。そこにいたあるお母さんが「上の息子を育てるとき、私はモンテッソーリ教育など全く知らなかったので、私の理想で引っ張りまわしていましたら、中学生になった今、まるで前頭葉に障害がある人の状態そっくりですわ。困ったものだわ。」と言われるのです。そして、モンテッソーリ教育を受けた子どもたちに共通の特徴として、①何事も計画を立てて実行する。段取りが良い ②ものごとを行うのに持続力がある。粘り強く挑戦する ③見通しをもって考える。よく考えて行い、自分のしたことに責任をもつ ④友達に寛大。すぐに怒らないで耐える ⑤おっとりしている。勉強にカリカリしない。ゆとりをもって行動する、などという話題になった時、同じお母さんが「下の娘を育てる時、私はモンテッソーリ教育に出会っていました。そして幸いにも家の近くにモンテッソーリ教育をしている幼稚園があることがわかって、そこに通わせました。すると下の娘は、まさに今言われた通りなのですよ。」とおっしゃるのです。同じお母さんに育てられた兄妹が、小学生以上になってそんなにも異なるということの原因に、幼児期の経験は、無関係ではなさそうです。

 私は昨年まで国立大学の教育学部と大学院で、幼児教育を専門に仕事をしていましたから、様々な形態の幼児教育の現場を継続的に見ると同時に、その延長線上にある小中学生の情報にも接しました。また、小学校や中学校の現役教師の院生を通して、現在の小中学校の子どもたちの実態を生々しく聞かせてもらっていました。そんな情報を考え合わせると、上述のお母さんの言葉には、重要な内容が含まれているように思えます。

 昨年、文部科学省は「脳科学と教育」という見地から、どういう時期にどういう教育を施すと子どもにとって最もいいのかを調べるプロジェクトを立ち上げました。この問いに対して、モンテッソーリ教育が答え得るものが既に事実としてあるように思えます。私の手元には、約30年にわたって蓄積されたデータがあります。一刻も早くそれを本にしたいと念じ、かつ焦りを覚えるこの頃です。

(2004/2/27 相 良 敦 子)

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