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コラム相良先生第4回

第4回 モンテッソーリ教育と前頭葉のはたらき

 今春4月から長野にある清泉女学院大学に勤め始めた私は、初めての長野の秋の美しさに感動しています。4月に美しさで目を見張った大学の中庭の桜の木も紅葉していますが、同時期にたいして目にもとまらなかった大学の門の近くの桜の木が今、実に鮮やかな深紅に紅葉し、太陽の光に映えているのを見ると思わず足をとめて見とれてしまいます。同じ桜でもその美しさの「冴え方」も「人目を引く時」もちがうのだなぁ、と人間に重ね合わせると感無量です。

 脳科学の知見を用いて解釈したり方法化したりすることが流行している反面、それが「似非科学」だという批判も厳しく冷たく語られる昨今です。そんな状況を知りつつ、私は性懲りもなく脳科学の知識を幼児教育の実践と結びつけて考えることにこだわり続けています。今年の3月まで勤めていた滋賀大学の同僚で脳科学に詳しい近藤文里先生から教えていただいた「前頭葉の働きの定義」を紹介しましょう。

 前頭葉は、「時間的・空間的関係の記憶に基づいて、言語的・空間的プランを生成し、プランの実行に際しては、状況に応じて反応を切り替えていく働き」をするのだそうです。

 次の文は、モンテッソーリ教育を受けた子のお母様からいただいた報告の一部です。

 自分が乗ったバスの時間、バスカードの裏に書いてある営業所の番号などの記憶はまさに、「時間的・空間的関係の記憶」です。まず営業所に電話して、次にママに電話で状況を話して用件を頼む、などは「言語的・空間的プランの生成と実行」だといえます。こうやって、忘れ物をした状況に適切に対応しています。このように状況の変化に落ち着いて段取りよく対応できる態度は、前頭葉の育ちと無関係ではないように思えます。これから、次々に、このような事例を紹介してみたいと思っています。

2003年10月29日  相良敦子

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